長襦袢の衿元は肌にあたるため汚れやすいもの。
しかし、正絹の着物は自宅で簡単にお洗濯✨とはいかないもの💦
そのため長襦袢の衿の部分には『半衿 neckpiece』といって、
取り外しが簡単にできる布を1枚つけて、簡単に洗濯できるようになっています。
これが慣れないと
「ちょっとめんどくさいなぁー」
「何回も使ってだいぶ汚くなってしまったなぁー」
と放ってしまい汚れが落ちにくくなる原因に⚠️
そこで今回はちょっとしたコツで綺麗に仕上がる、
面倒くさがり屋も簡単に?つけることができる方法をご紹介します。
これで着物に合わせて半衿遊びができますね✨
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半衿は出かける前日までに準備しよう
簡単に❗️とはいうものの慣れるまでは結構時間がかかるもの🕛
慣れたとしても10分程度はかかるかと思います。
「さあ、着物を着て出かけましょう❣️」と思った矢先、
「半衿がついてなかった😭着物で行くのめんどくさいな💦」
と結局洋服で出かけることに・・・(たくさん経験しました😁)
着付けに必要な道具は余裕を持って前日までに準備すると、
安心して当日を迎えることができます✨
半衿も前日につけてしまいましょう☝️
必要な道具
・長襦袢
・半衿
・裁縫道具(針、待ち針、半衿と同色の糸、はさみ)
説明に出てくる長襦袢の名称を確認しよう📖
背中心
背中にある縫い目のことを言います。
力布(ちからぬの)・衿肩明き(えりかたあき)
背中心から補強のための布(力布)までのところを衿肩明きといいます。
地衿
長襦袢の衿についている白いところを「地衿」と言います。(赤矢印)
少し硬めの素材が使われていることが多いです。
長襦袢の外側に半衿を縫い付ける
半衿はアイロンをかけてシワを伸ばす
半衿の素材には『正絹』と『ポリエステル』があります。
保管しているとどうしても折りジワになってしまいます。
アイロンをかけるときは次のことに注意すると良いと思います📖
・当て布を使用する
アイロンをかける時はどちらも当て布を使用します。
正絹は変色やてかりなどを防ぐため、
ポリエステルはてかりや生地が溶けるのを防ぐために当て布を使用します。
当て布は『白っぽいもの』を使いましょう。
色物は色落ちの原因になります⚠️
・アイロンは中温に設定する
特にポリエステルは高温になると生地が溶けてしまうので注意が必要です⚠️
・スチームは使わない
特に正絹は「水に弱い」素材です。
水を含むと縮んでしまいます。
どうしてもシワが多い場合は、霧吹きで当て布を濡らしてアイロンをかけます。
片側1cm程度折ってアイロンをかける
半衿の中央を着物の背中心に合わせて待ち針でとめる📍
1cm折った方を地衿に合わせます。
① 左足の下に長襦袢・半衿を挟み、ピンと張る
本来は『くけ台』『かけはり』などを使って着物をピンと張ると縫いやすくなります。
しかし持っている人はそう多くはないと思います。
私も和裁を始めるまでは知りませんでした💦
その役割になるのが『自分の太もも🦵』です😊
自分の太ももの下に長襦袢を入れて床と挟むことで生地を固定し、
ピンっ❗️と張ることができます。
② 半衿の端まで待ち針でとめる📍
地衿に沿って半衿をあて、ピンと張りながら待ち針でとめます。
私の場合は待ち針の間隔は結構ざっくりです😁
③ 半衿の端から背中心まで5cm間隔で縫う🧵
半衿の端から、半衿のきわを縫います。
半衿と地衿または長襦袢に縫いつけます。
地衿は結構硬いですのでゆっくり、指を刺さないように気をつけてください。
背中心まで縫ったら針を休め、反対側を作業します。
先ほどの工程と同じです。
① 右足の下に長襦袢・半衿を挟み、ピンと張る
② 半衿の端まで待ち針でとめる📍
③ 背中心から半衿の端まで5cm間隔で縫う🧵
これで外側が完成しました✨
たくさん書かれているように見えますが、①②③の繰り返しです😊
右利きの方は右側から、左利きの方は左側から作業します。
長襦袢の内側に半衿を縫い付ける
内側の縫い方はいろいろ教えてもらいました。
① 地衿の幅より少し大きくして縫う(着物のクリーニング屋さん)
長襦袢の衿の部分は肌にあたるため、どうしても地衿の下側が汗や皮脂で汚れやすくなります。
そのため地衿の幅より少し広くした方がよいとアドバイスをいただきました✨
② 衿芯の幅に合わせる(着付教室)
衿芯の幅に合わせることで半衿の中で衿芯が動かず
襟元が綺麗に決まるとアドバイスをいただきました✨
どちらもその立場になって考えると正しいので正直悩みます❗️
長襦袢の地衿があたるのは「衿肩明き」の部分が多いかな。
衿肩明きくらいまでは幅広め、それ以降は衿芯の幅にするとよいかもしれません。
さて長くなってしまいましたが、縫っていきましょう。
背中心は地衿に合わせて折り待ち針でとめる📍
地衿よりも少しだけ幅広めでもよいです。
① 左足の下に長襦袢・半衿を挟み、ピンと張る
② 衿肩明き:長襦袢を5mm程度遊びを持たせて待ち針📍
ピンと張った状態で半衿を合わせます。
その状態から力布を背中心側に5mm程度移動します。
そうすると長襦袢側に少したるみができます。
背中心から衿肩明きは首の後ろのカーブになります。
そのまま縫うと着た時にシワになりやすくなるため、
半衿を少しつって縫うようにします。
③ ピンと張って半衿の端まで待ち針でとめる📍
ここで使っている衿芯の幅に合わせて半衿を折って待ち針をとめます。
縫代が必要になるため、ギリギリにならないようにします。
ギリギリだと衿芯が入らないことがありますので注意⚠️
④ 半衿の端から力布まで5cm間隔で縫う
⑤ 衿肩明き:生地をすこししならせながらかがり縫いをする
反対側も同じ要領で縫います。
① 右足の下に長襦袢・半衿を挟み、ピンと張る
② 衿肩明き:長襦袢を5mm程度遊びを持たせて待ち針📍
③ ピンと張って半衿の端まで待ち針でとめる📍
衿芯の幅に合わせて半衿を折り、待ち針をします。
⚠️縫代を考慮してください。ぎりぎりだと衿芯が入らない可能性があります。
⑤ 衿肩明き:生地をすこししならせながらかがり縫いをする
④ 力布から半衿の端まで5cm間隔で縫う
たくさん書かれているように見えますが、①〜⑤の繰り返しです😊
右利きの方は右側から、左利きの方は左側から作業します。
完成✨
糸が見えるので半襟と同じ色を使いましょう。
見えないようにするために「くける」方法もありますが、
慣れないと時間がかかるので無理せずかがり縫いで十分です。
縫う時間がない場合は「半衿テープ」を活用✨
それでも半衿をつけるのがめんどくさい!
出かける直前に半衿がついていないのに気づいてしまった・・・
という時は簡単に使える「半衿テープ」がおすすめです✨
「半衿テープ」とは両面テープのことです✨
両面テープで地衿と半衿をつけていきます。
注意点
両面テープですので、長くつけているとのりが残ってしまいベトベトに。
長い期間放置しないことをおすすめします☝️
正絹などは剥がす時に生地を痛める可能性があります。
また刺繍半衿は刺繍部分が突っ張ってしまう可能性が高いです。
個人的にはポリエステルを使用するときが無難かなーと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。
半衿をいろいろ変えて遊んでいただけると幸いです✨