お城の庭園やお寺、お茶会などで出される和菓子🍡
食べようと思って転がした経験ありませんか❓

落ちてしまったお菓子を眺めて、「あぁーーもったいない」と思ったことは数知れず。
お菓子を落としてしまうと、なんだか気持ちまで落ち込んでしまいますよね💦
そこで今回は
知っておくと安心❗️お菓子を転がすことなく食べる方法✨
をご紹介します☝️
これであなたもお菓子を食べるのが怖くない❗️
お菓子を落としてしまう理由
1.お菓子が乗っているお皿の違いによるもの
お菓子は銘々皿や懐紙に乗せられて運ばれてきます。
銘々皿は土台がしっかりしているため、そんなに落とさないかも知れませんが、
懐紙は和紙でできているため柔らかく、落とす原因の一つとなっています。
2.お菓子の種類によるもの
和菓子には練り切り、きんとん、こなし、外郎、饅頭などがあります。
それぞれのお菓子の特徴を覚えていると食べやすいかも知れません。
3.お菓子を切る大きさによるもの
切る大きさが小さすぎると楊枝を刺しても崩れやすくなります。
ある程度の大きさに切ることをお勧めします。
1.お菓子が乗っているお皿の違い
銘々皿(Meimei-zara)
銘々皿(Meimei-zara)とは「めいめい=一人一人に」に取り分ける
小皿のことを言います。
銘々皿は陶器や塗り、ガラスのものがあります。
基本的に土台が硬いので落とすことはあまりないでしょう☝️
ただお菓子の種類によっては落とすことがあるかと思いますので、
「2.お菓子の種類によるもの」を参考にしてください。
銘々皿を一部ご紹介✨私は交趾焼が大好きです💕
懐紙
懐紙(Kaishi)とは和紙でできている、お菓子を乗せるお皿のことを言います。
1帖(1つの束のこと)30枚くらいの和紙を重ねて半分に折られています。
厚みは6mm〜1cm程度です。
正式なお茶会では白を使いますが、普段なら柄の入った可愛いものも良いでしょうね💕


厚みが少しありますが、紙なので柔らかくグニャグニャ曲がります。
ただ運ばれてくる時は1帖の懐紙は使いません☝️
せいぜい2〜3枚程度の懐紙を半分に折ったものにお菓子がのっています。



⬆️どうでしょう❓簡単に和菓子が落ちそうな気がしますよね😁
どうしたらお菓子を落とさずに食べられる❓
1番の問題はここですね☝️
お菓子は基本的には楊枝で一口サイズに切って口に運びます。
そこで問題になるのがお菓子を切る場所☝️
右から切りますか❓左から切ますか❓
チク🕛タク🕜チク🕑タク🕜⌛️
正解は「右」です✨
正確には右利きの人は右から、左利きの人は左からがよいでしょう✨
なぜ「右利きの人は右」から切るのか❓
右利きの方は懐紙を左手に持つと思います。
左手で懐紙を持った状態を横から見ると⏬

どうでしょう❓
半分から右側は指先にも乗っておらず、不安定になります。
お菓子は基本的に真ん中に乗せて運ばれてきます。
お菓子を左側から食べると、残ったお菓子はますます不安定に😨

そのため、右利きの人(懐紙を左手に持つ人)は右側から、
逆に左利きの人(懐紙を右手に持つ人)は左から食べることが
お菓子を落としにくい食べ方になります✨
楊枝を持っている手に近い方から食べましょう❣️
2.お菓子の種類によるもの
それでもお菓子を落としてしまう💦
という方はお菓子の特徴を知っておくとよいかもしれません☝️
和菓子には練り切り、きんとん、こなし、外郎、饅頭などなど
いろいろな種類があります。
お菓子の種類によっては食べやすいもの、崩れやすいものがありますので
ご紹介していきます。
◎ 練り切り
練り切りとは白あんに求肥や山芋などのつなぎを入れて練り上げた
練り切りあんを使った和菓子です。
内側はこしあん、粒あん、白あん、黒糖あんなどいろいろ。
外は白あんに色をつけて季節のお花や鳥などが表現されています。

この練り切りを作る材料はこちら⏬

左側のオレンジ色のあんを手のひらで平らにし、その上に白のあんをのせて平らにし、
その上にあん(右から2つ目)を乗せて丸めます。
練り切りを切ると下の写真のようになります。

おにぎりのように握られているわけではありませんが、
しっかり丸められているため、比較的落としにくいお菓子となっています☝️
◎ きんとん
きんとんとは中の餡玉に、網でこしたそぼろ状のあんをのせて作られる和菓子です。
そぼろ状のあんは潰さないようにふわっと乗せているだけです。
そのためきんとんを食べるときは表面に楊枝をさしても
持ち上げることができず落ちてしまいます。
思いっきり中の餡玉に楊枝を刺して食べると良いでしょう。


◎ こなし
あんに小麦粉などを混ぜて蒸して作られたお菓子。
小麦粉に熱が加わるため、練り切りよりは少し弾力があります。
こちらも中も外もしっかりしています。
楊枝をしっかり刺すと落とすことはないでしょう。

◎ 外郎(ういろう)
外郎とは白玉粉、上新粉、片栗粉、砂糖を練り上げ、蒸して食べるお菓子。
柔らかいお餅のような感じになります。
お餅の中に餡玉が入っています。楊枝を餡玉に刺すときに、量が少ないと
餡玉が崩れやすくなるでしょう。
◎ 求肥
粉状のもち米、白玉粉に砂糖や水飴、水などを入れて練り上げたお菓子。
求肥に少し粘りがあるので、楊枝で着るのが少し大変で、
切っている時の落とす可能性があります。
◎ 桃山入り
桃山とは白あんに砂糖や卵黄を入れて焼き上げたもの。
お菓子によっては少しパサっとしているため大きさにかかわらず
崩れやすくて落とす可能性があります。
場合によっては口元にお皿や懐紙を近づけた食べた方が良いかもしれません。

◎ 饅頭
饅頭は基本的には楊枝を使わず、手で食べやすい大きさに割って
食べます。

お菓子の種類は少し把握できたでしょうか。
ぜひいろいろなお菓子を食べてみてください。
基本的には中の餡玉までしっかり刺すと落としづらいでしょう☝️
3.お菓子の切り方によるもの
さて、お上品に食べようと思って小さく切ってみたはいいけど・・・

これでは刺すところがなくて、逆に落としてしまう原因に。
一口大、人によって大きさは違うかもしれませんが、
ある程度の大きさで切ると楊枝を刺しやすくなります。
一口大、ある程度の大きさに切って食べましょう☝️
お菓子を食べるのにあったら良いもの

◎ 懐紙
懐紙のいろいろ⏬
◎ 楊枝
ステンレスや竹、漆塗り、黒文字などがあります。
*竹は茶筅師 谷村丹後さんのところで購入できます🛒


まずはステンレスを持っていると便利でしょう☝️
ステンレスの形、サヤ(入れる袋)はいろいろ種類があります。
お好みのものを探すのも楽しみの一つですね❣️
*楊枝にサヤがついていない製品もありますので、確認してご購入ください。
お菓子を食べるのにあったら便利なもの
◎ りゅうさん紙
しゃかしゃか、つるつるした紙です。
耐水性があるため、水菓子(羊羹などの水分が多いもの)や
しっとりとしたきんとんなどを食べるときに使います。
水分が多いと、懐紙に染み込み3枚くらいまでは濡れてしまいます。
それを防ぐために懐紙1枚めくって挟むと懐紙に染み込むのを防ぎ、
懐紙の消耗を防ぐことができます✨

◎ 菓子受け・懐紙下敷き
懐紙の下に敷くことで懐紙を安定させ、お菓子を切りやすくなります。




いかがでしたでしょうか。
これで和菓子を転がすことなく安心して和菓子が食べられると思います✨
そして自分の好みの道具を探してみてください😊
もっとお菓子を食べるのが楽しみになるでしょう❣️
最後までご覧いただきありがとうございます。
「こんなものもあるよ☝️」という方はぜひ下のコメント欄から共有お願いします✨